迷子の衝動

好きな映画や音楽のお話を。Netflixの掘り出し物コンテンツも紹介します。

2017年 新作映画マイベスト10

あけましておめでとうございます。今までさぼってしまったけど、今年は昨年のベスト映画をちゃんとブログに起こそうと思います。

といってもTwitterにつぶやいたやつを転載しただけの手抜きですが…。若干加筆してます!

正確には数えてないですが、今年公開された映画80本くらいの中から選出しています。

それでは10位から行ってみよー

 

第10位 エイリアン:コヴェナント

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死ぬほど悩んだあげく本作を滑り込ませたのは、何から何まで全部好き!だからに他ならない。

ラストは「ルシファーライジーング!!」と叫んでしまいたくなるカタルシスがあった。

どうにかリドリー・スコットのためにも続編を実現させてもらいたい。 

 

 第9位 ハクソー・リッジ

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名作戦争映画のいいとこ取り、かつ新鮮な描写にあふれた最強の戦争映画。ドラマパートも訓練パートも戦闘パートも最高だった!さすがメル・ギブソン監督。

戦闘が始まった瞬間からは鼓動が早まり、そのまま開いた口が塞がらなかった。主人公が人命救助へ走る姿には畏敬の念を覚えた。

近代戦争史上、最も凄惨だったとも言える沖縄戦を、米軍側から描いたという意味でもたいへん貴重な映画である。

 

第8位 エル ELLE

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登場人物を決して型にはめないポール・ヴァーホーヴェン監督の手腕が遺憾なく発揮された大傑作。

イザベル・ユペール演じる主人公が強烈な印象を残すが、ほかの登場人物たちも多面的な魅力に溢れており、群像劇としてもめちゃくちゃ面白い。

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第7位 夜は短し歩けよ乙女 

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まさに湯浅正明監督ワールド!自由でドラッギーな表現が生み出した一年のような一夜の狂騒曲。

梯子酒の酩酊感、古本市のわくわく感、学園祭の高揚感、風邪ひいて寝込んだとき、恋い焦がれたとき、全てが詰まっている。

そして、その全てが昇華するラスト。圧巻でした。

何気に劇場で一番鑑賞した作品でもある。3回見ました。

 

第6位 ナイスガイズ!

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『Papa Was a Rollin’ Stone』で軽快に幕を開ける本作は、まさに転落そのものが持つスラップスティックな面白さで終始駆け抜ける痛快な娯楽作。

特にライアン・ゴズリングのはまりっぷりが素晴らしかった。彼のマヌケな姿に何度笑わされたことだろう。ラ・ラ・ランドよりこっちのゴズリングの方が断然好き。

ラッセル・クロウの熊っぽさ、アンガーリー・ライスたんの可愛さも最高です。

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第5位 パターソン

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ベストに入れようとは全く思っていなかったが、今年の作品を振り返った時に不思議と心に残っていた作品。

何気ない日常を大切に生きたいと思わせてくれた。ジム・ジャームッシュ作品の中でもトップクラスに好きかも。

アダム・ドライバーの活躍には今後も目が離せない 。 

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第4位 ありがとう、トニ・エルドマン 

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長尺だがユーモアに溢れていて全く飽きない。

それどころか終盤の唖然とするしかない展開にぶっとばされたあげく、不思議な感動が押し寄せる。今までにない映像体験だった。

個人的な話だが親になったこともあり、一生大切にしたい作品となった。  

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 第3位 夜明け告げるルーのうた

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今年一番泣かされた作品。一つ一つの場面が目に焼きつくほど美しい。湯浅監督らしい終盤のエモーションの洪水に完全に飲み込まれてしまった。音楽が人生に寄り添ってくれた経験のある方には、ぜひご覧いただきたい。

湯浅正明監督作品、2本目のランクイン!衝撃の長編デビュー作『マインド・ゲーム』 から13年空けて、まさかの2作連続公開。

年明け早々Netflixにて全世界公開される『DEVILMAN crybaby』も大注目です。

 

第2位 パーティで女の子に話しかけるには

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普通のボーイミーツガールを想像していたらまさかの展開に仰天。

パンクの衝動と10代男子の女子に対する憧憬がこんなにも豊かに表現できるとは。今の自分に一番刺さった作品。

エル・ファニングは現状ベストアクトのはまり役だと思う。なにせ首筋と腋がエロイ。首筋フェチ、腋フェチの方にはかなりおすすめです。

 

第1位 ツイン・ピークス The Return

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大ヒットドラマが25年ぶりの大復活!劇中「25年後に会いましょう」と言っていたことが、まさか現実のものになるとは。 

ってドラマじゃねえか!と突っ込まれそうだが、監督自身「18時間の映画」と言っているからいいのだ!カンヌ国際映画祭でも上映されてるし、なんならあのカイエ・デュ・シネマ誌でも1位なのだ!

毎話「なんじゃこりゃああ!こんなの見たことないいい!」となった圧倒的かつ驚異的な表現力に勝る者なし。というか「よくこんなのテレビで放送できたな」と、しみじみ思います。ありがとうSHOWTIME。

何気にキャストがめっちゃ豪華なところも素晴らしい。誰が出ているかはぜひネタバレなしでご覧いただきたい。

とにもかくにも、デイヴィッド・リンチ&マーク・フロストが生んだ奇跡です。

あ、前シリーズ劇場版『ローラ・パーマー最期の七日間』は見ておかないと、ただでさえ謎の多いお話が、さっぱり分からないことになると思いますので、ぜひご覧ください。 

 

とまあ今年も10本選んでみましたが、今年も10作品選ぶのに大変苦労しました。というか、そもそも10本しか選ばないなんて無理な話です。

でも、1年の映画を振り返る作業は映画好きとしてすごく楽しいものです。他の人のベスト10を見るのもすごく楽しいです。

不思議なもので、どんなに趣味の近い方のベスト10でも、いつも参考にしている評論家の方のベスト10でも、被ることはまずありません。確率的に言って当たり前といえばそうなんですけど、すごいなぁ面白いなぁと思います。

よおし、今年も映画いっぱい見るぞー!