新生ピクシーズがヤバすぎた件 - Summer Sonic 2014
今年のサマソニはピクシーズ(Pixies)を見るために日曜だけの参加!フジロックみたいに見たバンド一つずつ感想書こうと思ってますが、最初にピクシーズのライヴが本当に最高だったことを伝えたいと思いまして、ピクシーズ単独の感想です。
ピクシーズとわたし
感想に行く前に、Pixiesと僕の馴れ初めから書こうと思います。ふふふ。
10代の頃、YouTubeやニコ動で音楽を漁っていて出会いました。当時オルタナティヴ・ロックにはまっていて、ニルヴァーナやレディオヘッド、邦楽だとナンバーガールやスーパーカーなどを聴いておりました。今思えば、これらのバンドを聴いていて、ピクシーズに出会わないわけがないですね。どのバンドもピクシーズの影響化にありますから。最初に聴いたのはDebaser。
Pixies - Debaser (Official Video) - YouTube
耳を劈くノイズ、ブラック・フランシスの乾いたシャウト、キム・ディールの爽やかなコーラス、キャッチーだけど狂っている。映画「アンダルシアの犬」からインスピレーションを受けて作られたこの曲を聴いた瞬間、体中に稲妻が走るかのような衝撃を受けました。「かっけえええええ!!!」とぴょんぴょん飛び跳ねてました。それからピクシーズの虜です。CDを全部買いそろえ、現在に至るまで耳にタコができるほど聞き込んでおります。なかでも僕が産まれた年に出たアルバム「Doolittle」は人生で一番聴いたアルバムです。
ピクシーズのファンになったおかげではげるのも怖くなりました!
Summer Sonic 2010
ピクシーズのライヴを見るのは今回が初めてではありません。2010年のサマソニでも見ました。この時のピクシーズの印象は「過去のバンド」といった感じ。見れたのは嬉しかったし、楽しかったけど、正直ブラック・フランシスの声はあまり出ていないし、演奏も驚く程でもなかった。終始和やかな雰囲気のライヴでした。
キム・ディールの脱退とニュー・アルバムの発表
昨年、悲報が舞い込みました。新譜製作中のピクシーズから、紅一点のキム・ディールが脱退したのです。フロントのブラック・フランシスと人気を二分する彼女の脱退は非常にショックでした。そして今年、23年ぶりとなる新作「Indy Cindy」をリリース。
PIXIES - GREENS AND BLUES - YouTube
活動が活発になり、ライヴの前評判もものすごく良かったんです。キム・ディールが抜けた穴を埋めたのは元A Perfect Circle、Zwanのパズ・レンチャンティン。個人的に好きな女性ベーシストだったので、楽しみが一つ増えました。JudithのPVが個人的にベスト・パズです。ギターソロのときに髪を結び、ギリギリでまた弾き始める姿にノックダウン!美しい!(1:55あたりから注目!)
A Perfect Circle - Judith - YouTube
Summer Sonic 2014
いよいよ本番。一つ前のアクト、The Horrorsが成長を感じさせる圧巻のライヴを披露し、ピクシーズが喰われてしまうんじゃないかと心配したのですが、登場した時に確信しました。違う!前回と全然違う!まず最初に痺れたのはブラック・フランシスの目。冷たく殺気立った目で、獲物を確認するかのようにモッシュピットをぎろりぎろりと睨むのです。ぞくぞくしました。モッシュピットにいるオーディエンスの歓声も凄かった。同じ時間にあったQueenやKraftwerkといった超大物バンドを迷わずスルーしたであろう、筋金入りのファンが集結しているように感じました。そして、1曲目Bone Machineのイントロが鳴り始めた瞬間、沸騰!
Pixies - Bone Machine - YouTube
ドラム、ベース、ギター、ボーカル、と順に音が重なっていく、1曲目にふさわしすぎる曲。大盛り上がりです。前回見た時と比べて、音圧が格段に良くなっていました。たぶん音作りから見直したんだと思います。それとパズのベースが上手くて、全体を引き締めている感じがしました。そしてやっぱり可愛い。ブラック・フランシスの声量も「年だから声でないのはしょうがないよねー」なんて、前回は思ってましたが、間違いでした。本気のブラック・フランシスを目の当たりにして感無量!シャウトはんぱねえ!しかし、まだ1曲目!次からも間髪入れずに過去の名曲をぶっ込み続けます。血管ぶちぎれるかと思った。Doolittleからの曲がやたら多く、皆合唱してました。特にHere Comes Your Manの「ソーロン、ソーローン!」大合唱は泣いた!
Pixies - Here Comes Your Man (Official Video) - YouTube
ちなみにこの曲、映画「(500)日のサマー」でジョセフ・ゴードン=レヴィットがカラオケで熱唱してたやつです。
新譜「Indy Cindy」からも数曲やりましたが、過去の名曲と混ぜても全然違和感ありませんでした。個人的には新譜からの曲をもっと聴きたかったですね。
そしてライヴは終盤。Monkey Gone to Heavenもみんな歌ってました。
Pixies- Monkey Gone To Heaven (Official Video ...
からの、畳み掛けるようにDabaser!やはりこの曲で盛り上がりは最高潮!この日一番のモッシュが巻き起こり、クラウドサーフする野郎も!こんなバンドが「過去のバンド」のはずがありません。ここに来てピクシーズはオルタナティヴ・ロック最前線に返り咲きました。
からのTame!!からのVamos!!!と畳み掛けてー
そして、最後はこの曲、Where Is My Mind
怒濤の70分21曲
Pixies :: Where Is My Mind - YouTube
今思えば、映画「ファイト・クラブ」を見るきっかけも「ピクシーズの曲が流れるらしいから」というものでした。人生で一番好きな映画に出会わせてくれたのもピクシーズ。ピクシーズ聴いて人生変わったマジで。
最後に、ピクシーズを聴いてぶっ飛ばされた方々の証言をもって、お別れしましょう。さよーならー。
・ 80年代を通して最高の音楽
デヴィッド・ボウイ
・アメリカで最も偉大なバンドの一つ
ボノ(U2)・ピクシーズみたいなサウンドになりたかったんだ
デーモン・アルバーン(Blur)
・学生時代、ピクシーズが僕の人生を変えたんだ
・ビートルズの後にプレイするのと一緒さ
(ピクシーズの後にヘッドライナーとして出演することに対して)
トム・ヨーク(Radiohead)