迷子の衝動

好きな映画や音楽のお話を。Netflixの掘り出し物コンテンツも紹介します。

FUJI ROCK FESTIVAL '14 Fiesta!Fiastaは!!?日曜日編

もう3週間経っちまった!3週間前の今頃は、、うう、、1ヶ月前の今頃は、、うう、、なんて言いながら1年経っちゃいそうですね。

前回の土曜日編で「Arcade Fireさいこー!!」てな感じで終わっちゃって、その後にもうひとつバンド見たの忘れてました。その感想からいきます。

2014年7月26日(土) Arcade Fire の後...

Arcade Fireが終わって「いやー、良かったねー、最高だったねー」なんて言いながら、渡なべの油そばでお腹も満たされ、幸せな気分で宿に戻ろうとしたその時、苗場食堂から思わず体が動いてしまう音楽が聴こえてきて...

Narasirato

苗場食堂に行ってみるとナラシラトがライヴ中でした!観たいと思ってたやつだったんですが、時間が合わず、半ば諦めていた所だったのでこれは観ねばと飛び込みました。これがすっごく楽しかった!ソロモン諸島の「アレアレ族」という民族で構成されたバンド。竹製の楽器でとにかく踊るっきゃない音楽を奏でてくれます。世界各国でライヴしているため、国を超えた盛り上げ方を熟知しているように見えました。日本語の歌まで作っちゃて、なんというサービス精神なんでしょう。

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NARASIRATO ナラシラト/MOUNT FUJI マウント・フジ - YouTube

※苗場から富士山は見えません。

 

2014年7月27日(日)

いよいよ最終日。朝から「もう最終日。。もう最終日なのか。。」と既に若干ナーバスになりながらのスタート。「今年、全然奥地に行っていない!」ということで、朝から一番奥のステージまで行くことに。ゲートから一番奥まで歩くと軽く30分以上かかってしまう、ひろーいフジロック

Ozomatli

奥地へ行く前にグリーンでOzomatliを観ます。こういう多国籍感漂うバンドはフジロックに合いますね。朝から踊りまくった!豪雨にも関わらず!ここでもグリーンのモニター前でサークルが出来たりして、超盛り上がってました。こういうバンド観るためにフジロック来てるんだ!(これ他のバンドでも言った気が。。)
しかしOzomatli、ただ盛り上がるだけで終わるバンドではないのです。なんと楽器を持ったままモッシュピットの中へ!客に囲まれながら、楽器を弾くという異常自体。さらに客の中にいるまま、ライヴ終了!ステージ上では片付けが始まっているのに関わらず、演奏を辞めないOzomatli。しかも楽器を持って移動を開始!マーチングバンドのように歩きながら演奏し、それに客がついていくというカオス!ずーっと歩いていって、挙げ句の果てに物販エリアへ突入!グッズに並ぶお客さんの中へ突入して演奏してました。自由!「音楽とは自由である」ということに気付かされました。あっぱれ!

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Ozomatli - Paleta (Live on KEXP) - YouTube

 

Barbarella's Bang Bang

フジロック会場の一番奥にあるステージ「カフェ・ド・パリ」へ。ここで観たかったのはジプシー・パンクバンド、Barbarella's Bang Bang。読みづらいので「なんちゃらバンバン」なんて呼んだりしてました、さーせん。カフェ・ド・パリのステージにぴったりな無国籍感、まさにジプシー。ボーカルのバーバラちゃんがとにかく可愛くてセクシー!彼女の踊りに踊りに終始釘付け。他のバンドメンバーもコミカルな動きを挟んできて観客を全く飽きさせません。こういう、まさに世界をまたにかけるバンドを見ることが出来るのもフジの醍醐味。3日連続あちこちでライブやってるのに、バンドが本当に楽しそうなんですよ。これ大事!音を楽しむのが音楽だ!

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BARBARELLA'S BANG BANG - Here and Now ...

 

The Pains Of Being Pure At Heart

最奥地の次は一番手前のレッドマーキー!途中ヘヴンでピザ食ったりしてたら、若干間に合いませんでした。ショック!このバンド、1stアルバム出した時から大好きなんです。 The Pains Of Being Pure At Heart、長くてややこしいバンド名ですが、抜群のメロディセンスできゅんきゅんくる音を奏でやがる素晴らしいバンドなんで覚えて下さい!「ざ、ぺいんず、おぶ、びーんぐ、ぴゅあ、あっと、はーと」です!
ライヴを見るのはこの日が初めて。ここ数年はメンバーの入れ替わりが激しくて、解散してしまわないか心配でしたが、ライヴを見て一安心しました。すごい良かった!きゅんきゅんメロディに轟音ノイズ!青い!青春の音!
前いたキーボードのペギーちゃんが脱退してしまったのは残念ですが、なんか代わりに金髪巨乳女子が入っててびっくりしました。あれ正式メンバーなのかな。とにかくおっぱいが大きかったです。


The Pains Of Being Pure At Heart - "Simple and ...

 

Ásgeir

今、洋楽好きの間で最も注目されている、と言っても過言ではないアイスランドの新生Ásgeir。彼のライヴを見るのは2回目。björkにせよ、sigur rósにせよ、こんなにも美しいアーティストが出てくるアイスランドっていう国はどんな国なんだろうか。去年のフジロックで「ビョーク好きすぎてアイスランド行ったらすげえいい国だった!」なんて言ってた兄ちゃんと出会いましたが、そんなこと聞くとますます行ってみたくなる。
MCなしで淡々と曲をこなし、盛り上がりはないけど、この時のホワイトステージは空気が全然違いました。3日間で一番天気が悪かった日曜日でしたが、このときはなぜか晴天。天気までも味方につけてました。22歳とは思えない落ち着きっぷりにびっくりです。


【日本語字幕付】Ásgeir(アウスゲイル) / King And Cross(キング・アンド・クロス ...

 

The Flaming Lips

個人的にこの日のメイン、The Flaming Lips!大好きなサイケデリック・ロックバンドです。いつか野外で、このフジロックで観たいと思っていて、念願叶いました。彼らのライヴを初めて見たのは5年前のサマソニ。1曲目から幸せすぎて泣きながら飛び跳ねるという異常事態。その瞬間から彼らの虜でした。どんなライヴか簡単に説明するならば、「幸福」に取り憑かれたマッドサイエンティストが「幸福爆弾」を盛大に爆発させるテロのようです。したがって彼らは「幸せテロリスト」です。とは言え、最近のライヴはちょっとダークな感じになって、昔よりも落ち着いてるとのこと。フジロックのライヴはどうなるのか...
初のフジロックということで、ファンも大はりきり。「FLAMING LIPS」の文字をかたどった風船を持参して盛り上げます。なんでもイギリスから追っかけが来ていたそうです。すげえな。そんなファンにリップスも負けじと答えます。

必殺「初っ端から紙吹雪」

どーん!これぞ彼らの真骨頂!昨日のArcade Fireから紙吹雪解禁となった「世界一クリーンなロックフェス」フジロックですが、まさか1曲目から紙吹雪が舞うとは。さすがです。最初から全開です。初めて見た人は5年前の僕が体験したような幸福感に包まれたことでしょう。しかし、ライヴはまだ始まったばかり。次から次と変なぬいぐるみキャラが登場し、会場を沸かします。前からずっと聴きたかったThe Chemical Brothersとの合作「The Golden Path」も聴けて大満足。毎日フジロックのために働いている僕たちを体現するかのような曲なんです。ふふふ。ライヴが後半に差し掛かると

必殺「人間大玉転がし」

が繰り出します。人の入る風船にボーカルのウェイン・コインが入って客に向かってごろんごろん。さすがに野外だからか、あまり転がしませんでしたが、それでもこんなことやるのはリップスだけです。ちなみに5年前は、登場から必殺「人間大玉転がし」を繰り出して、からの必殺「初っ端から紙吹雪」でした。
とにかくこの日も幸福でした。正直、演奏は今まで見た彼らのライヴの中で一番へなちょこだったような気がしますがw でも「Do You Realize??」の歌詞にあるように「幸せだと泣けてくる」ことを、この日も僕らに教えてくれました。

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The Flaming Lips Do You Realize Live @ Summer ...

ライブ終了後、なんとウェインからのプレゼントでセットの風船をファンに配るというイベントが発生。配ると言っても、結局は争奪戦であります。外国人の大男達が「It's mine!! It's mine!!」て言いながら取り合いしてておもしろかったです。ま、僕はしれーっと取りましたけどね。へへ。

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Outkast

洋楽を聴き始めた中学時代、ロックに元気がなくヒップホップ全盛で、僕もヒップホップから聴き始めました。このとき人気絶頂だったのがOutkast。毎日のようにMTVでHey Ya!が流れていました。彼らの音楽はとにかくぶっ飛んでいて、ロック好きからも評価が高いです。そんな彼らを、まさか生で拝める日が来るとは!登場した瞬間から夢のようでした。1曲目から代表曲B.O.B.でぶっ飛ばします。Gasoline Dreams、Ms. Jacksonなど、序盤から名曲ばかり。Big Boi、Andre 3000、各々のソロパフォーマンスも披露。Hey Ya!では客をステージに上げて大盛り上がり。The Poguesが見たかったため、ここで退散しましたが、短い間で名曲ばかり聴けて大満足でしたー。


OutKast - B.O.B. (Clean) - YouTube

 

The Pogues

クロージングアクトのThe Pogues。解散が決まっているため、日本でのライヴはこれが最後になるでしょう。このバンドのボーカル、シェイン・マガウアンはアル中廃人で有名。その姿を見るのも非常に楽しみでした。しかし、いざ登場してみると、全く呂律まわってないし、よたよた歩きだし、とても50代だとは思えない老けっぷりに「おいおい出して大丈夫なのか...」と、ある意味衝撃でした。バックの演奏もへろへろ。でも、踊らにゃ損です。曲が素晴らしいので体が勝手に動いちゃいます。
そしてライヴは終盤。みんなある曲を待ちわびていました。そう、Fiestaを。The Poguesといえばこの曲。フジロックのラストにふさわしすぎる曲。その曲を、皆が待ちわびていました。ところが、バンドははけてしまします。あれあれあれ?アンコールでやるのかな?あれあれあれ?スマイリー原島が出てきたぞ?「イェーイ!」じゃねえよ、「写真撮るぞー!」じゃねえよ、ポーグス出せよ。客からはブーイングの嵐。困るスマイリー。ケイオス!いや、だってみんなFiestaで締めるつもりでいるのに、やらないなんて、そんなこと...結局、フジロックの長、日高さんが登場し「ごめんねー」どんな事情があったのかわかりませんが、とにかくがっかり。まさかの不完全燃焼なラストでした。日高さんの「ごめんねー」が聞けたのは、ある意味レアだし、いい思い出かもしれません。


The Pogues - Fiesta - YouTube

聴きたかったなー。。

 

 

はい、フジロック2014、これにて終了!
最後は不完全燃焼でしたが、なんだかんだ今までで一番楽しかったです。
来年は行けるかなー。行きたいなー。