迷子の衝動

好きな映画や音楽のお話を。Netflixの掘り出し物コンテンツも紹介します。

2013年 新作映画マイベスト10

昨年は本当にたくさんの映画を観た。映画館で50本観るという目標を立てていたが、今数えてみると倍近くいってる。これだけ観てもなお、「アレも観てない!コレも観てない!何でアレ観てないの俺!」てなことになってるから恐ろしい。どれだけ観ればよいのやら。
という訳で、今年観た新作映画の中(日本未公開のDVDスルー作品も含む)から、マイベストをぼんやり考えてみました。
 

 10.ウォールフラワー

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ウォールフラワー [Blu-ray]


映画『ウォールフラワー』予告編 - YouTube

甘酸っぱくてほろ苦い(というよりけっこう苦い)青春映画。青春映画にめっぽう弱いわたくしですが、この作品も例外なくずっきゅーんきました。
使用されている音楽がことごとくツボです。パトリックが「これがロックだ!」って言って流す曲がSonic Youthの『Teenage Riot』ですよ。素晴らしいじゃないですか!ロッキー・ホラー・ショーのシーンもよかったなー(しみじみ)。
ローガン・ラーマンエマ・ワトソン、エズラ・ミラーの主要登場人物3人はもちろん、その取り巻きの若手俳優たちも素晴らしかった。
小説の原作者自らが監督を務めているだけあって、作品に対する愛情がひしひし伝わってくる良作だと思います。

9.プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命

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プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命 [Blu-ray]


映画『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』予告編 - YouTube

邦題についている「宿命」という言葉が最後の最後でじんわり効いてくる映画。ラストシーンからの余韻が今でも微かに鳴っている気がする。じんわり。
ライアン・ゴズリングの出る映画はおそらく毎年ベストに入るんじゃないだろうか。ブラッドリー・クーパーは『ハングオーバー』でのイメージが強かったので演技の幅に驚いた。さすが役者さんですね。そしてデイン・デハーン。この映画で初めてデハーンを見ましたが、虜になりました。なんかオーラがすげえよ、デハーン。10年に1度の逸材って君のことなんじゃないかな、デハーン。
マイク・パットンの音楽も素晴らしかった。サントラ買いました。
デレク・シアンフランス監督の手腕に関しては言わずもがな。素晴らしいです。次回作も楽しみ。

8.凶悪

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凶悪 [Blu-ray]


映画『凶悪』予告編 - YouTube

題材からして面白くないわけがない!というような作品ですね。
リリー・フランキーピエール瀧の文字通り「凶悪」っぷりを見るだけで1800円以上の価値があります。殺されるジジ・ぶうさんがこれまた最高。あんなに愉快な拷問シーンはなかなか見られません。『リリーとピエール』というタイトルでホラーシリーズ化しちゃえばいいんじゃないでしょうか。あー、愉快愉快!
と、拷問・虐殺シーンできゃっきゃしていたら痛い目見ます。3幕構成になっているんですが、第3幕でのたたみ方が好きですね。
きわめて映画的な演出も随所に散りばめられていて、そういうとこも大好きです。

7.アイアンマン3

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アイアンマン3 ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]


アイアンマン3 予告編 日本語 - YouTube

見ている間、とにかく楽しくて幸せだった作品。見ている間の幸せ度で言ったらトップなんじゃないだろか。映画館で映画を見る行為というのは、その日のコンディションに左右されることが多々ある。アイアンマン3を見たときはそのコンディションが最高だったんだと思う。作品に対する期待、周りのお客さんの反応、ジュースとポップコーン、眠気なし、尿意なし、すべてが完ぺきだった。そしてそのコンディションに見合った最高に愉快なお祭り映画だった。
監督がシェーン・ブラックということで、90年代アクション映画の雰囲気全開。子供のころ、地上波のロードショーではこういう映画をいっぱい流してたと思う。なんだかちょっとだけ懐かしい気分になった作品です。

6.ジャンゴ 繋がれざる者

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ジャンゴ 繋がれざる者 [Blu-ray]


映画『ジャンゴ 繋がれざる者』日本版予告編 - YouTube

前作『イングロリアス・バスターズ』から引き続き、映画で歴史に復讐もの。
みんな大好きタラちゃん。タランティーノってだけでトップ10入り決定みたいなところあります。この作品からはもはや巨匠感が漂ってきている。なんていうか洗練されてきましたよね。うん。
170分はちょっと長すぎかなーと思ったけど、見ている間は全然気にならない。終始楽しかったっす。
ヒップホップ多めなサントラも大好きです。

 

5.アフターショック

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アフターショック Blu-ray


映画『アフターショック』予告編 - YouTube

『 シッチェス映画祭 ファンタスティックセレクション2013』という映画祭で鑑賞。イーライ・ロス製作のチリ映画。地震をテーマにしたディザスタームービーでござい!
前半のバカバカしい雰囲気からして大好き。地震が起きた後は次々と最悪のことが起こりまくって大興奮!登場人物が善意からとった行動が、ことごとく裏目に出て最悪な展開になる、それの繰り返し。【行動】→【最悪な展開!】→【行動】→【最悪な展開!】→【行動】→【最悪な展開!】→・・・。最後までこれが徹底されていて素晴らしいですね。
見る人を選ぶ映画なので簡単にはおすすめできませんが、僕はこういうの大好物です。

 

4.パシフィック・リム

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パシフィック・リム ブルーレイ&DVDセット (3枚組)(初回限定生産) [Blu-ray]


映画『パシフィック・リム』予告2(吹替版)【HD】 2013年8月9日公開 - YouTube

 出ました!パシリム!この映画に関しては説明不要なのであまり何も言いません。
とはいえ、実は初見時はそこまでテンション高くなかった。そりゃ楽しかったですが、まわりの盛り上がりと比べるとそこまでなかったと思います。それが2回目の鑑賞、3回目の鑑賞、ブルーレイ購入、特典映像を舐めまわすように鑑賞して、ある時気付くのです。「もはや虜!」
映画愛に満ちた作品を撮ってくれたギルレモ・デル・トロ監督に感謝!

3.クロニクル

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クロニクル [Blu-ray]


映画「クロニクル」予告編 - YouTube

POV(主観映像)形式で撮られた青春超能力映画。9位の『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ』と続いて「デハーンもの」でもあります。
まず青春映画に弱いでしょ、SFも好きでしょ、デハーンも好きでしょ、・・・じゃあ大好きに決まってんじゃねえか!
監督のジョシュ・トランクはまだまだ20代。若手の俳優も大活躍してて、若くてエネルギッシュな感じが良いですね。アイディアもフレッシュ!
ジョシュ・トランクの次回作は『ファンタスティック・フォー』、デハーンの次回作は『アメイジングスパイダーマン2』。楽しみだー!

 

2.プロジェクトX

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プロジェクトX [Blu-ray]


'Project X' Trailer HD - YouTube

2位から引き続きこちらもPOV形式の青春映画。しかも主役級の登場人物が3名というのも共通していますね。そしてこの映画で描いているのは「乱痴気パーティーの向こう側」。青春映画にはなくてはならない「パーティー」の、逝くところまで逝っちゃったサムシングを映しているのが素晴らしい!酒あり、ドラッグあり、おっぱいあり、爆発あり・・・楽しくないわけがないじゃない!
こんなに面白いのにDVDスルー!劇場公開されていないのです。どれだけアメリカでヒットしようと、有名俳優が出ていないというだけでガン無視なのです。2位の『クロニクル』がかろうじて上映されたのがせめてもの救いか・・・。


1.ペコロスの母に会いに行く

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ペコロスの母に会いに行く 豪華版 Blu-ray

 
『ペコロスの母に会いに行く』予告編 - YouTube

2、3位の雰囲気とは打って変わって、ハートウォーミングな邦画でやんす。
同タイトルの原作漫画も素晴らしかったのですが、映画がこれまた素晴らしかった。原作からのアレンジがことごとく巧い!原作もののお手本のような映画でした。
映画でしか表現できない、かつ、原作本来のメッセージをこれ以上ないほど伝えきっているクライマックス。映画でこんなに泣いたのは初めて。眼鏡がびしょびしょ!
泣かせるだけじゃなく、基本的には笑える内容なところも良かった。劇場は終始クスクスと笑いが起きていました。笑って油断してると、ふっと泣かされる。あれ、俺、笑ってんの?泣いてんの?う、うわーん!こ、これが、森崎東マジック!!

 

はい。上位へ行くにしたがって、だんだんと感想が雑になっていますね。こんな雑な感想をこのブログに、気が向いたら書いていきたいと思います。

さーて、今年はどれくらい映画見れるかなー。